柔らかくも芯のある声でキャラクターの心情を繊細に描く声優、上田麗奈(うえだ れいな)さん。
近年では『鬼滅の刃』の栗花落カナヲや『SSSS.GRIDMAN』の新条アカネ、そして2025年秋アニメ『私を喰べたい、ひとでなし』の八百歳比名子役など、幅広い役を演じています。
さらに、アーティストとしても精力的に活動し、同作エンディング主題歌「リリィ」の歌唱も担当。
声の芝居と音楽表現の双方で作品世界を支える稀有な存在です。
本記事では、上田麗奈さんの経歴・出演作・音楽活動・演技の魅力を転換語を交えながら詳しく解説します。
プロフィール

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 上田 麗奈(うえだ れいな) |
| 生年月日 | 1994年1月17日 |
| 出身地 | 富山県富山市 |
| 所属事務所 | 81プロデュース |
| 血液型 | A型 |
| 身長 | 157cm |
| 趣味・特技 | 水彩画・イラスト・掃除・美術鑑賞 |
| SNSアカウント | @ReinaUeda_Staff |
経歴と受賞歴

また上田麗奈さんは、第5回81オーディション 特別賞・小学館賞を受賞してデビュー。
その後、『ハナヤマタ』関谷なる役で注目を浴び、
2015年には第9回声優アワード 新人女優賞、
さらに2021年には第15回声優アワード 助演女優賞を受賞しました。
このように、デビューから着実に評価を積み重ね、今では「繊細な感情表現の名手」として確固たる地位を築いています。
主な出演作品
上田麗奈さんが出演した代表的なアニメ作品をご紹介します。
それぞれのキャラクターに込めた表現力が、作品をより印象的なものにしています。
| 分野 | 作品名 | 役名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アニメ | 鬼滅の刃 | 栗花落カナヲ | 感情を抑えた繊細な演技が高評価。代表的な出演作。 |
| チェンソーマン | レゼ | サブヒロインとしての存在感と儚い演技が話題に。 | |
| SSSS.GRIDMAN | 新条アカネ | 人間の孤独と神性を併せ持つ複雑な役を熱演。 | |
| わたしの幸せな結婚 | 斎森美世 | 主人公役として、優しさと心の傷を表現。 | |
| 虫かぶり姫 | エリアーナ・ベルンシュタイン | 主人公として高貴で知的な女性を繊細に演じた。 | |
| わんだふるぷりきゅあ! | キュアリリアン/猫屋敷まゆ | 優しさと母性を兼ね備えた新世代プリキュア役。 | |
| 私を喰べたい、ひとでなし | 八百歳比名子(主役) | 妖怪に“喰べられる”運命を背負う少女。主題歌「リリィ」も担当。 | |
| アニメ・映画 | 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ | ギギ・アンダルシア | 劇場アニメでのミステリアスな女性役が印象的。 |
| ゲーム | アイドルマスター ミリオンライブ! | 高坂海美 | 長期にわたってキャラクターを演じる人気タイトル。2 |
『鬼滅の刃』栗花落カナヲ 役

上田麗奈さんが演じる栗花落カナヲは、鬼殺隊の“蟲柱”・胡蝶しのぶの継子として登場する少女。
感情を抑えた静かなキャラクターでありながら、彼女の声には心の揺らぎと繊細な成長が感じられます。
特に「刀鍛冶の里編」や「無限城編」では、セリフが少ない中でも表情の変化を声だけで伝え、視聴者の涙を誘いました。
『チェンソーマン』レゼ 役

© 藤本タツキ/集英社
一方で『チェンソーマン』のレゼ役では、カナヲとは対照的に“誘惑と破壊”を兼ね備えた女性像を演じています。
レゼはデンジを翻弄しながらも、どこか純粋な感情を持つ“悲劇的ヒロイン”。
上田さんはその二面性を甘く囁く声と冷徹なトーンの切り替えで見事に演じ分けています。
また、最期の微笑みまでを繊細に表現し、「声だけで物語を完結させた」と多くのファンを唸らせました。
『私を喰べたい、ひとでなし』での演技と主題歌「リリィ」
八百歳比名子としての表現

『私を喰べたい、ひとでなし』では、主人公・八百歳比名子役を担当。
妖怪に“喰べられる”という運命を背負う少女の儚さと、恐怖と愛の間で揺れる心を演じています。
特に印象的なのは、沈黙の中の呼吸表現。
セリフを少なく、息づかいや感情の“間”で心情を伝える手法は、まさに上田さんの真骨頂です。
また、汐莉(CV:石川由依)との会話シーンでは、感情が抑えられたトーンの中に微細な温度差を宿し、静かな愛情と諦念を見事に表現しています。

エンディング主題歌「リリィ」

さらに、上田麗奈さんは本作のエンディング主題歌「リリィ」も担当しています。
この曲は、比名子の心情を“音”で表現するコンセプトのもとに制作され、物語と音楽が完全にリンクしています。
歌詞の中には「あなたに喰べられるなら、それでいい」という一節があり、
比名子の“愛の形=自己犠牲”というテーマを象徴しています。
また、静かなピアノとストリングスのアレンジが彼女の透明感ある声を際立たせ、
“死と愛が交わる刹那の美”を見事に音楽化しています。
つまり、上田さんはこの作品で「演技」と「歌」の両面から主人公の内面を描くという、
非常に稀有で芸術的な表現を実現しているのです。
音楽活動・アーティストとしての歩み
上田麗奈さんは2016年に**ミニアルバム『RefRain』でアーティストデビュー。
以降、音楽レーベルLantis(ランティス)**に所属し、感情表現をテーマにした作品を多数発表しています。
| リリース | タイトル | 備考 |
|---|---|---|
| 2016年 | 『RefRain』 | アーティストデビュー作。水のような透明感をテーマに制作。 |
| 2018年 | 『sleepland』 | 夢と現実の境界を描く幻想的なサウンド。 |
| 2020年 | 『リテラチュア』 | 自身が作詞も手がけた知的で繊細な楽曲。 |
| 2021年 | 『Empathy』 | 全曲に感情の“共鳴”をテーマとしたフルアルバム。 |
| 2025年 | 『リリィ』(『私を喰べたい、ひとでなし』ED) | 比名子の感情を代弁する静謐なバラード。 |
これらの楽曲に共通するのは、感情の陰影を音で描く繊細なアプローチです。
また、声優としての表現力を音楽に昇華させることで、聴く者に“心の情景”を感じさせます。
つまり、上田麗奈さんの音楽活動は単なる副業ではなく、声による総合芸術の一部といえるでしょう。
演技の特徴と魅力
上田麗奈さんの演技は、次の3つの要素に集約されます。
- “静”の中の情熱
感情を爆発させるタイプではなく、抑えた演技で深い情念を伝える。
沈黙の中にも温度がある“演技の呼吸”が特徴です。 - 感情の揺らぎを声で表現
一言の中に複数の感情を重ねる技術が卓越しており、キャラクターの心の動きを立体的に描くことができます。 - 音楽的リズムを持つ台詞回し
アーティストとしての感性が演技にも反映され、セリフのテンポや抑揚に独特のリズムがあるのも魅力です。
結果として、上田麗奈さんの声は“透明でありながら芯がある”という、他にない個性を放っています。
🏆 受賞歴まとめ


いずれも、「感情の深さと表現の幅」が高く評価された結果です。
このように、彼女は“静かな存在感”でアニメ界を支える稀有な声優としての地位を確立しました。
まとめ
上田麗奈さんは、声で描き、歌で語る表現者です。
『鬼滅の刃』のような大作から、芸術性の高い『私を喰べたい、ひとでなし』まで、
彼女は常に“キャラクターの心の奥”を丁寧に表現してきました。
そして、同作の主題歌「リリィ」によって、
声と音楽を融合させる“新しい声優像”を確立したといえるでしょう。
今後も、上田麗奈さんがどんなキャラクターに命を吹き込み、どんな音楽で世界を包むのか――その一つひとつが楽しみです。

